2011年 11月 26日

名監督の著書「采配」に唸らされました

カテゴリー: オリジナル読書感想文

プロ野球日本シリーズという頂上決戦で、有終の美を飾れずに退任された、
名監督・落合博満氏が、その「采配」論を述べているということで飛びつきました。

強烈な個性、気の効いたコメントがないというだけで、心ないマスコミからは少々
「悪役」のイメージをつけられてしまっていますが、ここまでストイックに思慮深く、
信念を持って戦っていたのだということがよくわかり、なるほどと唸らされてしまいました。

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この本を読んでいくうちに、プロ野球の監督は、落合氏と比べると
「勝負師」「マネジメント」「選手への想い」という点からして
大人と子供くらいのレベル程の開きがあるように感じました。

また、落合氏を嫌いなだけで批判を繰り返す多くの野球評論家の思慮浅さが
浮き彫りになってきました。

落合氏のお兄さんが「博満は、選手としてよりも監督としての才能が高い」
とコメントしたという記事を思い出し、その通りだと頷きました。

ビジネスマンやリーダー職宛に書かれているところもありますが
著書に書かれてある信念は、国のトップにいてほしい程の資質を感じる程
でした。

以下、強く印象に残ったところを紹介します。

★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★


孤独に勝つ強さは、私は「野心」を抱くことで生み出されるもの


「心技体」ではなく「体技心」


ビジネスマンも野球選手も3つの敵(自分・相手・数字)と戦っている
「負けない努力」が勝ちに繋がる


大切なのは勝ち負けよりも勝利へのプロセス


「このシュート回転するストレートを武器にする手はないだろうか」


嫌われるのをためらっていたら、本当に強いチームは作れない。本当に強い選手は育たない


自分の腹の中を読まれてはいけない。それがプロフェッショナルの仕事なのである


気心と信頼は別物・・・気心を知れたヤツだけを自分の周りに置きたがるのは愚かではなかろうか


大切なのはどれだけデータを持っているかではなく自分自身がどれだけの分析力を備えているか


プロ野球の歴史を知ろうとせず現在のプロ野球の批判ばかりする記者やメディアは
自分で自分の首を絞めている


揚げ足を取ってでも批判してやろうとする風潮では、
実力はともかくメディア受けするような人材しか育たなくなる


技術・仕事の進め方には「絶対的な基本」があるが「絶対的な方法論」は無い


歴代コミッショナーには、最高権力者という立場にありながら、
先頭に立って野球界を変えていこうとする人材は居なかった。


やりがいのある仕事に巡り合えないと思っていても、だから不幸というわけではない。
大切なのは、何の仕事に就き、今どういう境遇にあろうとも、その物語を織り成しているのは
自分だけだという自負を持って自分自身の人生を前向きに采配していくことではないだろうか。



以上です。
是非ご一読下さい。

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2011年 10月 29日

今日が「最後の1日」だとしたら、今の仕事でよかったですか?

今年3.11の東日本大震災があって、
あの9.11(世界同時多発テロ)から10年を経て、
先日10月5日には、カリスマ実業家のスティーブ・ジョブズ氏が亡くなって・・・・

と、自分の人生について色々考えさせられる時期に来たな
という想いに駆られた方も少なくないと思います。

そこで、この新書です。
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著者は、私の知人で、過去5回も「死にかけた」経験を持ち、数年前に4億円を
背負いながら復活、「0円店舗開業士」として活躍されています。

印象に残ったフレーズをピックアップしてみました。

◆やり残したことや普段からいろいろなことを怠った、やるべきことに取り組めなかった
 ことが多い人ほど、死ぬ間際になって時間をほしがる

◆素晴らしい決断であればあるほど、それに比例して、より恐怖心も強大になっていく

◆恐怖に打ち勝つだけの「成功した未来」を強く心に抱く

◆「人にどう思われるか? よりも、自分がどうあるべきか?」

◆何かを手に入れたいと思ったら、今持っている何かを代わりに差し出さなければならない

◆支援してもらえる人に共通している点は、「覚悟」が決まっている人であること

◆溺れている人は、となりで溺れている人を助けられない

以上です。    zeroten2.jpg
        
人生とは有限なのである、しかし可能性は無限である」ということからも
一読の価値十分です。
          


★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★


この本を読んでいる最中に、訃報が届きました。
知人の「優秀な保険営業マン兼経営者」が若くして急死しました。
当時、同業者として、商談数などの「数」が際立っていたことに驚かされました。
そのくせ、全然疲れた表情はみぜず、いつも明るく前向きで、エネルギッシュな方でした。
直近で会ったのは3年前ですが、とても印象深いです。

ご家族や従業員など関係者の皆さん、無念だったと思います。
ご冥福をお祈り申し上げます。

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2011年 10月 19日

あっぱれ!落合博満監督

カテゴリー: 雑感

プロ野球・セントラルリーグで落合博満監督率いる中日ドラゴンズが
連覇を果たしました。2年連続して8ゲーム差以上の逆転優勝という
のもプロ野球史上初となる出来事でした。
75年の歴史を誇る老舗球団としては、「連覇」そのものが「史上初」
の快挙となりました。
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現役時代、3度の三冠王など最強打者の呼び声がある程だった落合
博満氏の「監督としての実績」は、
エースや主力打者が退団しても、戦力を落とさず「一度もBクラス転落なし」で
「8年間で4度の優勝」したところが特筆ものです。

巨人のV9達成以後限定しても、それまでの優勝ペースは平均で「7年に1度」、
40%以上の確率で度々Bクラスに転落していた、「お気楽?な老舗の地方球団」が、
落合監督の手腕で毎年優勝争いに加わり、常勝軍団への体質改善に成功した
と言っても過言ではないでしょう。

落合監督は、白井オーナーの「勝てるチームに変えてほしい」という命題を
それまで「監督未経験の身」でありながら「実績」で果たした、
見事な「勝負師」ぶりでした。

その勝負師ぶりも「奇襲や心理戦によって相手をあざ笑う」
という小手先のスキルではなく、半年間もの長いペナントレースとは
こうして勝ち取るものだと言わんばかりのものだったような気がします。
     
しかし、「無表情で取っ付き辛い」「気の利いたコメントをしない」
「中日OBを入閣させない」など親会社・グループ企業職員や一部の地元支援者などから
「敵視」されていたことも事実でした。
しまいには、「勝っても面白みに欠ける野球だ」などと観客動員減の責任を押し付ける
報道までありました。
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中日球団は、そうしたことを理由にこの名監督と再契約しませんでした。
監督の座からどうしても落合博満氏を引き摺り下ろしたいという圧力が強かった
とも言われております。それで球団再建のために一新すると言って指名したのが
落合監督より一回りも年上で70歳のOB高木守道氏と聞いて違和感を覚えました。

球団は自分達の企画力や営業力の無さを棚において、落合監督に責任転嫁をしている
ようにも感じました。
これはさすがに酷いと思いました。
それは
「観客動員減については中日だけではないということ」
「一見、つまらないとされる守りの野球に徹したのは、与えられた環境や確率によって、
 優勝する合理性を追求しただけのこと」
「監督への要請は、勝てるチームへの変革であり、勝てなくてもいいから派手で
 面白い野球を魅せてくれというものではなかったこと」
だからです。

また、落合監督の個性的な言動も、その意図を汲むこともなく、
つまらない、常識外だとして批判するだけの浅はかな解説者も目立ちました。
球団も、醜い嫌がらせ(9/22の首位攻防4連戦の前に不可解な記者会見と報道)
を見せ付けました。
     
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しかし、落合監督は、こうしたことに怒ったりせず、選手に「この屈辱を試合
に生かせ」などと鼓舞したりも一切しない。
そして敗戦時に選手を責めない。どんなに負けが混んでも、戦況を読んで余裕
を醸し出していました。
「名選手、名監督とはならず」という定説を見事に破った、一匹狼的な勝負師でした。

このまま中日がCS、日本シリーズを勝ち抜いて、またしても球団史上初の快挙を
成し遂げた時、名古屋のファンや球団がどんな反応をみせるのかを是非見てみたい
というのは意地悪な願望でしょうかね。

以前紹介させて頂いたこの本↓を多くの方に読んでほしいです。
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